映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を見てきました。

「君の名は」は見てなくて噂に聞いている程度の私ですが、
(きっと君の名はみたいに、青春ストーリーにちょっと考察要素が入ったようなそんな感じのストーリーなのかなぁ)
と思ってみたら、想像とは全く違う完璧な「考察系」のアニメ映画でした・・・

これを若い中学生カップルや、まぁ若いカップルならまだしも子供が見たら意味わからな過ぎてかわいそうだなぁ・・・というのが真っ先に浮かんだ感想です。


実際、夜8時頃開始の映画館で見てきたのですが、その時間でも結構お子様は多くいらっしゃいました。

お子様も最初はキャッキャとみているのですが、後半に進むにつれてポカーンという感じで・・・

けして家族向けの映画ではないなと思いました^^;


さて、そんな「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」ですが、最初から考察系として考えてみれば面白かったような気もします。

謎がかなり多く、違和感を感じる場面も多々あります。

そんな謎や違和感について考察していきたいと思います。


※※※以降、ネタバレ注意※※※




















打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?の考察

冒頭のシーンについて

まず、冒頭。

水着姿で、水中で溺れている主人公とヒロイン。

初っ端から意味はわからないですが、まぁよくある話です。


ここで主人公が
「もしも、あのとき・・・!」
という想いを抱いて、場面は日常生活に切り替わります。


正直最初のほうでうろ覚えなのですが、このときに「もしも、あのとき・・・!」のあのときの続きは何も言ってなかったと思います。

普通に考えたら「もしも、あのとき(彼女を助けられたら)・・・!」という想いから、そのシーンに至るまでの日常にさかのぼっていく、という感じなのですが、映画を見終わった後は感想が変わりました。


このとき、主人公が思っていたことは
「もしも、あのとき(自分がレースに負けていたら)・・・!」
と願ったのではないでしょうか。

この理由についてはおいおい説明します。

日常生活編

さて、冒頭のシーンが終わった後は日常生活が始まります。

いわゆる青春物の王道みたいな感じで、
・主人公はヒロインに興味がある(好きかどうかはまだわからない)
・親友もヒロインのことが好き
・ヒロインは親友のことが好き、と思わせておいて実は主人公が好き?(序盤では真意は不明な感じ)
という形で物語が進んでいきます。


物語が進んでいくと、親友はヒロインからデートに誘われます。

この時点で親友は主人公とヒロインをくっつけようとしている素振りを見せているのですが、デートに誘われたあとはさらに露骨にヒロインを避け、主人公とヒロインを会わせようとするなどして主人公を応援しようとしています。


ヒロインに関しても、なぜ親友をデートに誘ったのかというとレースに勝ったから、という理由で、そのレースは「主人公が勝つと思っていた」ぐらいです。

主人公と親友とヒロインとの三角関係、ここまでもよくある話です。


問題はここから。


親友が主人公とヒロインを会わせ、そのあと主人公とヒロインは二人で過ごします。

「典道くん(主人公)が勝つと思っていた」

ここのセリフは、典道に好意があるから出た発言なのかもしれませんが、そうではない理由があるのかもしれません。


そして、そのあとヒロインが家庭の事情にウンザリして家出してきたことがわかります。

家出してきたヒロインですが、親に見つかってしまい無理やり連れていかれようとします。

「助けて!典道君!」

助けを呼ぶヒロインですが、主人公は何故か見ているだけで助けようとしません。


まず、ここが違和感を感じます。

主人公がこの時点でヒロインに好意を持っているかどうかはまだ微妙なところかもしれませんが、そうでなかったとしてもまったくもって助けようとしません。

中学生であり怖かったとか、家庭の事情に口をはさむべきではないと考えているのかもしれませんが、それでもヒロインがものすごく嫌がっているのに対しまったく助けようとしない主人公に対して、見ている多くの視聴者が違和感を感じたのではないでしょうか。


結局、ヒロインは連れ去られてしまい、それからようやく主人公はヒロインのことを追いかけます。

追いかけても、途中で立ち止まってしまいます。

そこに親友と友人たちがあらわれます。


親友を見つけた主人公はいきなり親友に対して怒りを露わにして殴り掛かります。


私は「えっ?」と思いました。


なんでいきなり親友を殴るのか。

可能性としては、以下の理由が考えられます。

・「こんな目にあったのは親友がヒロインから逃げたせいだ」と思ったから
・やり場のない怒りや不安、みじめな気持ちを親友に爆発させた

などです。


まぁ、普通に考えたら前者なのかもしれません。

親友がヒロインから逃げずにきちんと会って自分と合わせなければ、自分の無力さなどに気づかなくて済んだとかそういった理由はあるかもしれません。


ただそれにしてもわかりにくい。

それにこの後の願いに繋がる理由にもなってこないように思います。


この後、不思議な玉を見つけて「もしも、あのとき・・・!(俺がレースに勝っていれば!)」

と不思議な玉を思いっきり投げつけることでこの映画のポイント「異世界への移動(願った思いがかなった世界)」を引き起こします。


ここが変なんですよね。


「もしも、あのとき(俺がレースに勝っていれば)・・・!」

と思うということは、ヒロインとデートをしたかったということになります。
(レースに勝っていればと願ったことは劇中で主人公が自ら言っているので間違いありません。)

この時点で、
・ヒロインに好意がある
・ヒロインと会いたかった
ということになります。

ただ、そうなると家出がばれて連れ戻されそうになっているヒロインをまったくもって助けようとしない、直前に友人に対して怒りを露わにしたことに説明がつかないような感じになってきます。


まぁ、レースに勝っていれば、普通にデートをしていれば親に見つかることもなかったかもしれないし、もっと違う世界になったかもしれない、と考えたのかもしれません。

それでもやっぱり違和感を感じます。


だから、私はこう考えました。


1巡目の世界がすでに「もしも(if)」の世界なのではないか。


実はその前の世界で、主人公はレースに勝っておりヒロインの家出も助けていた。

しかし、どういうことか冒頭のシーン、ヒロインが溺れてしまうような結果になってしまった。

だから、冒頭のシーンで「もしも、あのとき・・・!」と思ったのは、
「もしも、あのとき(俺がレースに負けていれば・・・!)」と思ったのではないでしょうか。


自分がレースに負けていれば、親友とヒロインがデートをすることになる。

自分がヒロインとデートをしたら最悪の結果になってしまったが、親友とデートをしていたら違う結果になっていたかもしれない。

親友ならなんとかしてくれかもしれない。

そういう想いを込めていたのに、親友はヒロインから逃げた。

はっきりと記憶に残っていたわけではないけれど、無意識にそれを覚えていて助けてやれなかった親友に対して怒りが爆発した。


これなら、親友に対して怒りが爆発したことについて説明がつきます。

おまけに、ヒロインが「典道君が勝つと思っていた」という発言が実は異世界の記憶が無意識にあったからそう思っていたとも考えられます。

日常生活編まとめ

・・・とまぁ、ここまで書いておいてなんですが、よくよく思い出してみれば冒頭では
「もしも、あのとき、ナズナを・・・・!」
といっていたような気もしてきました。

だとすると「ナズナを・・・」だと(レースに負けていれば・・・)にはつながらないし、そもそもそうなるとレースに勝っていれば・・・と願うこともやはり不自然になるし、記憶に関してもつじつまを合わせるのが難しくなってきます。


うろ覚えすぎるし、思い付きで書いたような恥ずかしい推測の考察を書いても仕方いのでやめにしようと思います^^;


もし反響があれば続きを書くかもしれません・・・