うつ病の症状やストレスで悩んでいる方が、その症状を改善するために『睡眠』は絶対に欠かせない要素の一つです。

そうでなくても、睡眠をしないで生きていける人はいません。


言うまでもなく、睡眠は身体や心を回復するために欠かせない要素です。

肉体的疲労の回復はもちろん、精神面にも大きな影響を及ぼします。

どんなに辛い出来事があっても「寝たらスッキリした」という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。


それだけでなく「寝る子は育つ」と言うように、寝ているときには成長ホルモンがよく分泌されます。

子供にとって重要なのはもちろん、大人にとっても成長ホルモンの分泌は重要なことです。


ここでは、睡眠とうつ病の関係性についてお話ししていきます。

「御託はいいから早寝早起きする方法を教えて!」
という方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

>>不眠症で悩む人が早寝早起きするためのオススメの3つの方法

なぜうつ病の改善に「睡眠」が必要なのか

睡眠が疲労回復に効果的なのは明らかだと思います。

しかし、うつ病の改善になぜ睡眠が重要なのかについては、もう少し詳しい理由をお話しします。


まず、「うつ病を患っている人のほとんどが不眠症で悩んでいる」ということがあります。

これは、逆に言えば
「不眠症が治ればうつ病は改善していく」
とも言えます。


実際はそんな単純な話ではなく、睡眠だけでなく「栄養面」や「運動面」などでも改善を図っていく必要があります。

なぜなら、そもそも不眠の原因が栄養不足や運動不足のせいという可能性があるからです。


栄養不足がなぜ不眠に繋がるのかというと、睡眠に大きく影響する「メラトニン」という成分がありますが、これが十分に作られないために不眠になっているかもしれないのです。

「メラトニン」は「セロトニン」から作られるのですが、「うつ病の人はセロトニンが不足している」というのはみなさんご存じのとおりで、セロトニンが不足しているのでメラトニンも少量しか作られず不眠になっている、というわけです。


同様に、運動不足が不眠の原因にもなりえます。

栄養は血液から運ばれますが、運動不足だと血流が悪いので、うまく栄養が全身にいきわたらないからです。

また、睡眠には適度な疲労感が必要です。

疲れていないのに眠ろうとしてもなかなか眠れないのは当たり前です。


もちろん、ストレスによるイライラなどで不眠になるという、精神面での影響なども大きくあります。

うつ病になってしまう負のスパイラルから抜け出そう!

このように、不眠の原因は様々な原因があります。


様々な要因が複雑に絡み合っているので、

「よく眠れない」⇒「疲労感が溜まる」⇒「栄養がどんどん不足していく」⇒「運動をする気になれない」⇒「疲れているけど眠れない」⇒・・・

といったように「負のスパイラル」に陥ってしまいます。



この悪循環から抜け出すためには、「睡眠」「栄養」「運動」の各方面から改善していくしかありません。


「栄養」は食生活の改善やサプリメント。
「運動」は毎日の運動を日課にする。
「睡眠」は早寝早起きを身に付けるようにする。

といったような感じで、それぞれを治していかないと、なかなかうつ病は回復していきません。


では、何から改善していけばいいかというと、
「栄養」>「睡眠」>「運動」
の順で取り掛かっていくのが良いと私は思います。


まず、栄養から取り掛かるのは「カンタンで実行しやすい」からです。

食生活の改善は、最初は多少大変かもしれませんが、そこまでエネルギーを使うものではありません。

サプリメントも今やネットで購入できる時代なので、ネットで購入したサプリメントを日々摂取するように心がけるだけです。


運動は、誰もがハードルが高いと思うのは間違いないでしょう。

「そんな時間はない」と思うかもしれませんし、実行に移すのもなかなか大変でエネルギーを使うので、運動はある程度元気が出てきてから始めればいいと思います。


睡眠も、前述の通り栄養不足で不眠になっている可能性があるので、まずは栄養の摂取から始めようということです。

しかし、運動に比べれば改善のためのエネルギーは少なくて済むので、栄養に関する対策(食生活の改善やサプリメントの購入)が終わったら睡眠の改善に取り組むべきです。


「うつ病の人はほとんどが不眠症」であり「睡眠は疲労回復する」ことを考えると、睡眠による基本的な能力の回復を図ることが非常に重要だからです。

睡眠不足・寝すぎがうつ病を引き起こす理由

では、なぜ睡眠不足の解消によりうつ病が改善されていくのかについて、もう少し掘り下げてお話ししていきます。

さらに突っ込んでお話しをしていくと、
・自律神経の乱れ
・成長ホルモン

が関係しています。

うつ病や不眠症の人は自律神経が乱れている

まず、うつ病の人は多くが自律神経が乱れていますが、睡眠によって自律神経を整えていくことが出来ます。

ここでは自律神経についてそこまで深くお話しするのは長くなりすぎるので避けますが、簡単に説明します。


自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2種類があります。

「交感神経」は興奮や活力に関する神経です。

「副交感神経」は逆に興奮を鎮めリラックスをもたらす神経です。



この2つのバランスが崩れると、精神的に不安定となり、うつ病を引き起こす、とだけ今は覚えておいてください。


この自律神経のバランスを崩す要因の一つが「睡眠不足」ですが、逆に自律神経のバランスが崩れると睡眠不足を引き起こしたりもします。


「自律神経が乱れる」⇒「睡眠不足になる」⇒「自律神経が乱れる」⇒・・・

といった負のスパイラルがここでも発生しているのです。



また、二度寝をすることでも自律神経は乱れます。

二度寝をして起きたとき、爽やかな気分で起きれるという人は少ないでしょう。

二度寝をすることで、血流が悪くなり自律神経が乱れてしまうからです。


他にも、成長ホルモンの影響があります。

成長ホルモンは、子供の場合は名前の通り体の成長を促す効果がありますが、大人の場合には「疲労回復」「細胞の修復」「リフレッシュ」などの効果があります。

この成長ホルモンは、有酸素運動を30分以上したときにも分泌されますが、基本的には寝ているときにしか分泌されません。


この成長ホルモンが分泌されないと、疲労が回復せず、うつ病はどんどん深刻になっていってしまうというわけです。

成長ホルモンは「寝る前に食事を取ると分泌されない」という点に気を付ける必要があります。

成長ホルモンは血糖を上げるホルモンなので、寝る前に食事をして血糖が上がっている状態だと、それ以上血糖を上げないために成長ホルモンが分泌されなくなるという仕組みだからです。


このように、寝不足や二度寝は「自律神経」と「成長ホルモンの分泌」に悪影響を及ぼし、それが不調やうつ病につながっていくというわけです。


では、どうしたら早寝早起きが出来るようになるのかについては、次の記事で詳しくお話しします。

>>不眠症で悩む人が早寝早起きするためのオススメの3つの方法