「やる気が出ない?それはたるんでる証拠だ!」
「めんどくさいって言っていつも何もしないじゃない!甘えてるんじゃないわよ!」

うつの症状で苦しんでいる方にとって、このようなことを言われるのはあるあるネタかもしれません。

「甘えている」
「気合が足りない」
「気持ちの問題だ」


うつの症状に苦しんだことのない方は、本気でこう思っていると思います。

事実、私もそう思っていました。

「自分も昔は気持ちの問題だと思っていた。」

そういった人は多いのではないでしょうか。


生まれたときからうつの症状、つまり無気力で悩んでいる人はほとんどいないと思います。

少年・少女時代は健康的に過ごしていたのに、中学や高校時代、あるいは社会人になって身体と心を壊し、
「ああ、どうして自分は何もやれないのだろう・・・」
「昔はこうではなかったのに・・・」
と悩んでしまいます。


無気力や怠け者、めんどくさがり屋、それらは本当に甘えなのでしょうか。

今回はこの「やる気が出ないのは『甘え』ているからだ」という問題についてお話ししたいと思います。

無気力は甘えか?

先に結論から言わせてもらうと
「無気力は甘えのせいではなくうつ病のせいだ」
です。

もう少し詳しく言うと
「食生活やストレス環境が悪いせいで無気力になっているだけだから、甘えではない」
です。

ケース1:管理人の場合

ここで少し私自身の話をさせていただきます。


私自身、つい最近まで「やる気が出ないのは自分が甘えているから」と思っていました。

それは「昔は出来ていたから」という理由から来ます。


昔は「面倒だな・・・」と思っていても、なんだかんだやるべきことはやっていました。

例えば、大学受験をするぐらいまでは、一日5~6時間以上勉強することが出来ていました。


しかし、大学に入ってからは、無気力に過ごす日が多くなりました。

大学を卒業して、社会人になってからもなんとか過ごしていましたが、2年で退社してしまいます。


「ブログを書いて独立して自分で稼げるようになろう」

と思い、会社を辞めたのですが、「誰に言われるでもなく自分で仕事をしなければいけない」というのは、思っていた以上に難しいものでした。

会社の場合、どんなに辛くても嫌でも、出社して退社時間まで上司や同僚に見張られながら仕事をしていたので、さぼるということは出来ませんでした。

しかし、一人で仕事をするとなると、その匙加減は自分でいくらでも自由にすることができます。

「今日はこのぐらいでいいか・・・」
「体調が良くないし、疲れてるからまた今度にしよう」

こういったことを積み重ねていった結果、どんどん仕事が出来なくなっていきました。


会社を辞めた当初は、元々1日8時間以上は仕事をしていたので、同じように8時間を目標として仕事をしていました。

実際は5~6時間ぐらいの作業時間の日が多かったですが、それでも仕事は出来ていました。


しかし、今では調子が良くても1日2時間ぐらい。

まったくやる気が起きずに何もしない日も多くなってきました。

○○を改善したら無気力が解消できた!

・・・さて。

ここまで私の例を紹介してきましたが、どうでしょうか。

これだけ見ると「甘え」ているように見えると思います。


私もこれは「甘え」だと認識していました。


しかしとある日、栄養療法に関する本と出会い、栄養療法を行っているナチュナルクリニック代々木に行ったことで、その考えは改まることとなりました。

ナチュナルクリニック代々木では
「こんな食生活をしていたら気力も出ませんよ」
と言われました。

・甘いものや炭酸飲料を摂取する頻度が多く「低血糖症」になっている
・タンパク質も足りていない(目の下にクマがあるのはタンパク質不足を表すらしい)
・コンビニのサンドイッチなどの添加物の多い食品も食べている
・その他ビタミン類やミネラルなども不足している
などなど、私が栄養不足なことを丁寧に解説してくれました。

そして、その栄養不足こそが無気力の原因だ、と教えてくれました。


実際、私の無気力がひどくなってきた時期を考えると、ちょうどそのころの食生活が荒れていたことを思い出しました。


決定的に無気力を感じ始めたのは、退職後数年の時期です。

一人暮らしを始めて、お金もあまりなかったことから徹底的に食費はケチっていました。

安いうどんやパスタなどで済ます日が多かったですし、野菜などはあまりとっていませんでした。

ストレスからタバコを吸い始めた時期でもありますし、今にして思えば酷い食生活でした。


1日5~6時間の大学受験勉強をしていた高校生の頃は、きちんと親の食事を食べていて、ある程度バランスは取れた食事をしていました。

しかし、大学時代以降は、お金もあまりなかったことから、食費はケチってお昼なんかはメロンパン一個と炭酸飲料で済ます日が多かったです。


高校生まではまともな食生活をしていたのに、大学以降から食生活が乱れ、一人暮らしでさらに悪化し、それがどんどん蓄積し、今の「無気力」な私に繋がっていると思うと、すごく納得できました。


それから私は食生活を改善するようにしました。

・毎日飲んでいたコーラなどの炭酸飲料を一切飲まないようにする
・タンパク質不足を改善するために卵や納豆、肉や魚を多く取るようにする
・コンビニなどで食品を買うのを避ける
・不足している栄養をサプリメントで補うようにする
などなど・・・


すると、どうなったか。

1か月後ほどには、今まで1日2時間が精いっぱいだった私が、4時間ぐらいまでなら働けるようになってきていたのです。


今まで、「やる気は気持ちの問題だ」とばかり思ってきていて、気持ちを改善するためにたくさんの自己啓発本を読んでは試してきました。

読んだ当初はやる気に満ち溢れるのですが、すぐに熱は冷めてしまい、長続きすることはありませんでした。

それを何度も何度も何度も何度も繰り返し、いつまでたっても改善されないやる気に、
「自分はダメな人間だ・・・」
と思ってしまっていました。


そんな私が栄養療法と出会い、こうして変われたことが本当にうれしいです。

たまたま出会った本との出会いに本当に感謝しています。


気持ちの問題じゃなかった!

栄養不足が問題だったんだ!


今、私は食生活の改善を継続し、社会復帰に向けて努力を続けています。


自分自身で「無気力な自分」とどう向き合うか

・・・ここで終われば、「気持ちの問題では無く、栄養の問題だったんだ!」で済みます。


でも、それでも。

心の奥深くに、まだこういった気持ちがあります。


「やはりこれは甘えじゃないのか」


自分、というより、「自分の中で想像する他人が自分を評価したら『甘え』というだろう」と考えてしまいます。


こうやって「自分は甘えている」と思うことがうつ病の人に多い問題行動の「自責」なのかもしれません。

もしくは、こう思うのが当然のことなのかもしれませんし、そこはわかりません。


うつ病の人は自分を責めすぎる傾向があるとは言いますが、それでも「自分が悪い」という思えは拭えません。


そしてもう一つ。

自分の中では「他人に対して『自分はうつ病だからやる気がでないんだ』というのはいけない」という考えがあります。


自分が自分自身に対して「やる気がでないのはうつ病のせいだ」と思うのは構わないと思うのですが、それを他人に言ってしまうと言い訳にしか聞こえないと思うからです。

言い訳をするのはイヤなのです。
(これはあくまで自分自身が言うのがイヤなだけで、うつ病の方がそう言っているのをどうこう思う気持ちはありません)


このように、私の中で「無気力」というのは、

・自分が無気力なのはうつ病のせいだという気持ち、
・一方で、どうしても「自分の甘えのせいなのでは」という気持ち
・人に対して「自分はうつ病だからしかたない」と言うのは言い訳っぽくていやだ

という思いが交錯しあっています。


正直、今でも答えはわかりません。

わかりませんが、ナチュナルクリニック代々木にいって栄養療法を試してから無気力の症状が大分改善されたことにより、やはり「無気力は甘えではない。栄養不足のせいだ」と、結論づけることにしたのでした。


重度の鬱病に悩んでいる方へのお詫び

本当に重度の鬱病に悩んでいる人にとっては、このコラムはイライラすることだと思います。すいません。

「家事や仕事などが億劫で仕方ないが、外出は出来るレベルの無気力」の私の考えなので、気にしないでください。


明らかに重度の鬱病で参っている人に「甘えだ」なんて、少なくとも私は絶対に思いません。

軽度でもこんなに苦しんでいるのですから、その苦しみは凄まじいと思います。

身内や職場に「甘えだ!」と言ってくる方がいるなら、それは本当に苦しいことだと思います。


結局何が言いたいかというと、
「うつ病を甘えと思っている人もいるが、無気力は栄養不足が原因だから甘えではない」
ということです。


思い付きで書いたコラムでとりとめのない文章になってしまいましたがご了承ください。