「うつヌケ」という本を読んだので、レビュー記事を書こうと思います。

うつヌケ
正直、この本はAmazonのおすすめ本で紹介されていても表紙をみて「なんかヤダな」と思っていました。

ごらんのとおり、手塚治虫氏風(その他不二子先生風など)の古い画風の作者で、表紙から食わず嫌いをしていました。

しかし、「カイジ」や「JOJO」のように、画風が気に入らなくても、実際に読んでみると面白いというパターンもあるということで、試しに読んでみるとなかなか面白いと思ったので紹介します。(やっぱり画風は気に入りませんでしたが^^;)


うつ病だった作者がどうやってうつ病のトンネルを抜けたのか?

初めに、作者がどのようにうつ病になっていたのかが紹介されます。

そしてまず思ったのが、「私はこの作者ほどは酷くないな・・・」ということです。


作者いわく、
・とにかく毎日が辛い、恐怖と不安が酷い
・どんな音楽、映画、本を読んでも感動しない
・世界が灰色に見える

といった感じの症状が出ていたらしいです(一部でしょうけど)。

「毎日が辛い」や「不安が酷い」といったのは私もあてはまると思いましたが、私の場合は面白い本や映画に出会えたら感動できるという違いがありました。

世界が灰色に見える、といったようなこともありませんでした。
(ただし、「前を向いて世界を見ることができていない(自然の美しさなどに気づけない)」といった症状はありました)

うつヌケの作者がうつのトンネルを抜けたきっかけとは?

そんな、私より酷いうつ病の症状が出ていた作者でしたが、とある本に出合ったことにより回復に向かっていきます。

その本が、『自分の「うつ」を治した精神科医の方法』らしいです。


この本でうつを直すために重要なことが

「自分を好きになればいい(心が自分を嫌いになるから、心が体にサインとしてうつの症状を出している)」

というのは納得できましたし、

「潜在意識に語り掛けやすい朝起きぬけに自分のことを好きになる言葉をかける」

という方法もなるほど、と思いました。


当サイトでは栄養療法などをメインに紹介していますが、もちろん精神療法もうつ病の治療には欠かせない重要な要素です。

ただ、精神療法に関してはあまり良い方法に出会っていなかったのですが、この方法は使えると思いました。


実をいうと、この方法は昔とあるうつ病治療の方法の一つとして教わったことがあります。

そのときは「トランス状態に入って意識が朦朧としているときに刷り込む」という、正直うさんくさい方法をやっていたのですが、私はトランス状態というのに入ることができずあきらめていました。

けど、この本を読んで「理屈としては筋が通っている」と思い、改めて試してみたいと思いました。

うつの症状がひどくなる「きっかけ」がわかれば、対処しやすくなる

また、この作者はうつから抜けることはできていますが、それでもたまに症状がぶり返すことがある、とも言っています。

「それじゃあうつは治っていないじゃないか」と思われるかもしれませんが、体調によってうつ病の症状がぶり返す、というのは私もよくわかりますし、そもそもうつ病は一進一退を繰り返して回復していくものなのでそこまで不思議なことでもないと思います。

とにかく、「なんで症状をぶりかえすときがあるのだろう」と作者は悩み、そして気づきます。


「気温差がはげしいときにうつの症状がやってくる」と。


そして、実際に気温が大きく変わる日はうつの症状が襲ってくることを自覚します。

「うつが来るとわかっている」と、不安が小さくなることにも気づいたそうです。


これも「なるほどなぁ」と思いました。


私の場合に当てはめてみると、確かに「寒いとき」などにうつの症状がひどくなると思っていましたが、突き詰めて考えてみると「太陽が出ていない日」に症状が悪化していることに気づきました。

ああ、そうか・・・

太陽によって気分を左右されていたのか・・・

そう思うと、曇りの日や雨の日に気分が沈んでいるのは、ある程度「仕方のないこと」なのかなと思えるようになりました。


ここまでは、作者のうつ病の体験談でしたが、この最初の1~2割の部分だけでも読む価値はあったと思いました。

その他大勢のうつ病を直した人の体験談が語られる

最初の作者のうつ病の話が終わった後は、約15名ほどのうつ病から抜けた人たちの話が紹介されます。

私が共感できるエピソードはあまりありませんでしたが、それでも「ああ、こうやってうつ病が治っていく人もいるんだな」と知ることができたのは大きかったと思います。


Amazonのレビューにも書いてあったのですが、多くのエピソードが「大切な人に救われた(頼りにされたなど)」ことがきっかけでうつ病が改善されたというのがあり、「大切な人が近くにいない私には関係ない」と思ってしまうようなこともありましたが、それでも読んでみる価値はあると思います。

「合う」「合わない」はあると思いますし、確かに「万人向け」ではないかもしれませんが、それでもなにかしらのヒントとなるのではないかと思います。

極論、最後のまとめだけ読んでもいいと思います。


この本を読むことで、なんらかのうつ病を解決するヒントが得られる可能性があるので、うつ病で悩んでいる人は試しに読んでみることをオススメします。