うつの症状が出ている人で、多くの人が悩んでいる症状が「無気力」や「意欲・やる気の低下」、「頑張れない」という症状です。

やる気が出ないと、うつを治す気力すらなくなってしまい、さらに鬱が強まっていくという悪循環になってしまうのが大きな問題となってしまいます。


この「やる気が出ない」症状は、気持ちの問題も少なからずあるかもしれませんが、それよりももっと大きな原因があります。

それは「栄養不足」「睡眠不足」「運動不足」です。

さらに言うと、「考え方を変える」「薬物療法」を行う、という解決手段もあります。


様々な無気力の原因と、その対策について解説していきます。

栄養不足が原因の無気力・やる気の低下

まずは、栄養不足が原因の無気力について解説していきます。

栄養の不足により脳の異常を引き起こしている

栄養が不足すると、ドーパミンやノルアドレナリンなどのやる気に繋がる脳の神経伝達物質の分泌が少なくなる可能性があります。

脳の栄養不足がやる気不足の原因の可能性となるわけです。


また、栄養不足は様々な症状を引き起こします。

鉄分の不足によって鉄欠乏性貧血になっていたり、ビタミン不足やミネラル不足によりうつ病や総合失調症などを引き起こすこともあります。

そして現代人は多くの人が栄養不足と言われていて、栄養不足がやる気の低下などに繋がっている可能性が高いです。


対策として、サプリメントなどを摂取することでこれらの症状は次第に改善していきます。

もし、サプリメントをとっていてやる気が出ないのなら、症状がまだ回復していないという可能性もありますが、他の可能性について考えてみましょう。

おなかが空いている

また、案外多いのが、単純にエネルギー不足に陥っている状態です。


バカみたいな理由に思えるかもしれませんが、私はこのパターンが結構多かったです。

意欲や気力が低下しているときは食欲が沸かないときも多く、食事を取らなかったり小食だったりするために、エネルギーが不足してしまっている可能性が高いです。


「エネルギー」と言うと、糖分をイメージすると思いますが、糖分でエネルギーを補給するという考えはあまりよくありません

なぜかというと、糖分を摂取することで確かに一時的にはエネルギーに満ち溢れたようになりますが、あまり糖分を取りすぎると「低血糖症」になり、逆に疲れやすくなってしまうという恐れがあります。

詳しくはこちらの記事を参照してください。

低血糖症の症状・原因とは?すぐわかるチェックリスト付き!


「お腹が空いているな」と感じたときは、積極的にタンパク質を摂取するようにしてください。

チョコやクッキーなどの甘いお菓子ではなく、ナッツやチーズなどがオススメです。

睡眠不足

栄養不足以外で原因を考えるときに、次に考えるべきは睡眠不足です。


睡眠不足は、自律神経の乱れ・セロトニンやドーパミンなどの分泌の乱れを引き起こします。

疲労も満足に回復しませんし、それが無気力ややる気の低下を引き起こしている可能性があります。



徹夜などをしたときをイメージしてもらえばわかりますが、睡眠不足ではどうやったって気力がでるわけがありません。

寝不足でふらふらなのに頑張ろうとしても無駄なのは想像できると思います。


しかし、寝不足といっても、長時間の昼寝や二度寝などもNGです。


長時間の昼寝や二度寝をしてしまうと、まず血流が悪くなり自律神経が乱れます。

これは寝不足のときと同じような状態ということです。

さらに体内リズムも狂い、早寝早起きが出来なくなり、寝れなくなるという悪循環に陥ってしまいます。


詳しいことについては下記の記事に書いてありますので、心当たりがある方はぜひ参考にしてみてください。

うつ病のほとんどの人が不眠症?寝不足や二度寝の悪影響とは?


そして、睡眠不足を解消するには「早寝・早起き」を心掛けることがとても大事となってきます。

これも口で言うのは簡単ですが、実際に行うのは難しいですよね。

早寝早起きをするためのコツの記事もありますので、よかったら参考にしてみてください。

不眠症で悩む人が早寝早起きするためのオススメの3つの方法

運動不足

最後に考えるべきは運動不足です。

運動不足の何がいけないかというと、これも睡眠のときと同じ理由で、「血流の悪化」「自律神経の乱れ」を引き起こします。


疲れているから動きたくないという気持ちは非常に良くわかるのですが、うつの症状が出ている人が部屋でゴロゴロするのは良くないです。

血流の悪化を引き起こし、それが自律神経の乱れに繋がってしまい、やる気が出なくなってしまうのです。


理想としては、外に出てジョギングをすることです。


そうはいっても、ジョギングをするのは難しいと思うでしょう。

それが出来てるなら苦労しない、と。


こればかりは気が向いたときに試してほしいとしか言いようがないです。

実際ジョギングを始めるというのはうつ病の人にとってはなかなかに大変なことですし、ジョギングをした後の爽快感などは実際に走ってみないと分からないです。


私の場合は、なんとか外に出て走ってみたらあっさりやる気が回復していたということもあり、オススメの方法ですが、ハードルが高いことは間違いないので頭の片隅に覚えておいてもらって気が向いたときにやってみる、というのをオススメします。


ジョギングが一番オススメではありますが、テニスやフットサルなどのスポーツでももちろん構いません。

好きなことをやるのが一番です。

散歩などでもいいと思いますが、ジョギングほどの効果は出ないかもしれません。

悩んで動けなくなっている

「気持ちの問題もあるが先に直すべきは栄養などから」と言いましたが、それでもやはり気持ちの問題というのは大きな影響があります。

悩みがあってストレスで動けなくなる。

これは誰にでも起こりうることです。


悩みがあった場合、その悩みを解決していきたいわけですが、悩みというのは人それぞれでありここで回答できるものでもありません。

悩みの問題の解決のお手伝いはできないですが、「悩んで動けない」という状態の解決方法について書いていきたいと思います。


まず、悩んで動けないときにとても大事な考え方というのが、
「とりあえず動く」
ということです。


おすすめなのは「部屋の掃除」や「外出すること」です。


部屋が散らかっていると精神的に落ち着かなくなるのは当然です。

目から様々な情報が入ってくるので脳が疲れてしまうからです。


そして、部屋の掃除というのは億劫ではありますが、いつもいる部屋で手を伸ばせば出来るものなのでジョギングやスポーツなどよりは比較的簡単に行えるものでもあります。


人間というのは不思議なもので、なんでもいいから体を動かせばだんだんとその作業に没頭していき、次第に悩みから離れることができます。

これは科学的に言えば悩みに費やしていた脳へのエネルギーが他のところに回るということ、そして体を動かすことで血流も良くなるという理由があります。


部屋の片づけをすることで、部屋で見える余計な情報を減らすことができて部屋でもリラックスできるようになっていくので一石二鳥というわけです。


そうはいっても、疲れているときや悩んでいるとき、ストレスが溜まっているときは部屋の掃除を行うことすら面倒で億劫と感じる気持ちはよくわかります。

そういったときは「外出する」のがオススメです。


悩んでいるときに一番いけないのは「悩みにとらわれること」です。

悩んで解決できる問題ならいいのですが、それならそもそも悩んでいないでしょう。


うつ病の人は「悩んでも仕方ない」という考え方が下手な人が非常に多いです。(もちろん私もそうでした)

別の言い方を言えば「気分転換が下手」とも言えます。



悩んで動けなくて何もできないと困っているならば、「えいっ!」と勢いでもいいので外に出るようにしてみましょう。

散歩をするのもいいですし、カフェにいくのも良いです。コンビニに買い物に行くのでもいいです。


体さえ動かせば、脳は今まで悩みに使っていたエネルギーを「歩く(もしくは運転)」や「買い物」といったほかのところにエネルギーを回すようになるので、少しは気分が変わってくるはずです。

家で悩んでいても全然良い解決策が思い浮かばなかったけど、外で散歩していたら良いアイデアがひらめくといったこともよくあることです。


※ちなみに、買い物に行くなら甘いもの以外のガムやナッツなど硬くて脳の刺激や栄養となるものを買いに行くと良いです。これらを用意しておけば、億劫になった時の気分転換の材料にできます。


大事なことなのでもう一度言いますが、
「悩みにとらわれるのが一番よくない」
「体を動かせば悩みから離れることができる」

ということをぜひ覚えておいてください。


「悩みにはまっている」と気づいたときは、「とにかく動く!」ということを意識できるようにしてみてください。

それでも、どうしても動けないときは

ここまで様々なやる気を出すコツについて書いてきましたが、ここまでの「栄養療法」「睡眠」「運動」をこなして、さらに自己啓発本などを読んでも、それでもどうしてもやる気がでずに何もしたくない無気力状態になってしまうときもあります。

何を隠そう、私もそうです。

これらすべてを実践しても、やる気がどうしても出ない日というのはありました。

そういったときは、どうしていたか。


まず、第一に「心身が限界を感じているからゆっくり休んでもいい」と思うことです。


うつ病なのだから動けないのは、ある程度仕方のないことです。

うつ病の治療においても「うつ病は一進一退を繰り返して少しずつ良くなっていく」という特徴があります。

うつ病でなくても、日によって気分に波があるのは普通のことです。


この考え方は、どうしても「自分は甘えている」と自分を責めてしまうかもしれません。

しかし、私は次の方法を試してみたことにより、「それは違う」とはっきり言えます。

あなたも、次の方法を試してみて動けるようになれるなら「甘えではなく病気のせいなんだ」とはっきり自覚できると思います。


それが第二。「病院に行って薬物療法を行う」です

私は、病院に行ってSNRIという意欲の低下を改善する薬と、抗不安薬を処方してもらいました。

そしたら、今まで無気力で仕方なかったのに、動けるようになったのです!


このことから、「ああ、甘えていたんじゃなかったんだ。脳や体がおかしくなっていたから動けなかったんだ」とはっきり理解できました。


やる気が出ない、というのはノルアドレナリンが脳でうまく分泌されていなかったりする可能性が高いです。

色々試したけど、どうしてもやる気が出ないという人は、一度病院に行って薬物療法を試してみてはいかがでしょうか?

(私は医者ではないので、強くお勧めするわけにはいきませんが。お医者様とよく相談してみてください)


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