血流
前回の記事で、
「血流が悪いのはドロドロ血液のせいではなくそもそも血が不足しているから」
「血流の悪さや血不足がいかに精神に悪影響を及ぼすのか」
ということについてお話ししました。

>>前回記事:体調不良は血流が原因だった?


今回は「なぜ血流が悪くなってしまうのか?」ということについてお話していきたいと思います。

血流が悪くなる3つの理由

血流が悪くなるのはどうしてでしょうか?

その原因として、3つの理由が考えられます。

1.血が作れない
2.血が足りない
3.血が流れない



これらの原因は、上から順番に起こります。

血が作れなくては、血は足りなくなります。

血が足りなくては、血の流れも悪くなります。



このように、まずは「血が作れない」状態なのかどうかを確認し、次に「血が足りない」のかどうか、「血が流れない」状態なのかどうかを確認していきます。


ちなみに、これらの3つの状態は、漢方では次のように呼ばれています。

1.血が作れない=「気虚体質」
2.血が足りない=「血虚体質」
3.血が流れない=「気滞瘀血(おけつ)体質」


これらの体質を、順番に解決していくことで血流が良くなっていきます。

それにともない、血流の悪さから生じる体調の悪さ(うつの症状など)が改善していくというわけです。


それでは、あなたがどのような体質なのかどうかをチェックしていきましょう。

血が作れない「気虚体質」について

まず、血が作れない「気虚体質」についてチェックしていきましょう。

気虚体質の人は、
・疲れやすい
・やる気が出ない

という特徴があります。

これらの特徴が思い当たる方は、次のチェック項目も参考にして気虚体質かどうかをチェックしてみてください。

□疲れやすい
□風邪をひきやすい
□足がむくみやすい
□トイレが近い
□よく息切れする
□軟便、下痢がある
□冷え性
□声が小さい
□胃もたれしやすい
□満腹まで食べる
□新陳代謝が悪い
□朝食がほしくない
□やる気が出ない
□決めたことが続けられない、すぐにあきらめてしまう


いかがでしたでしょうか?

上記のチェック項目のうち、2つ以上当てはまる方は気虚体質の傾向があります。

4つ以上当てはまる方は気虚体質の疑いがあります。

血が作れないのは何故?

気虚体質は血が作れない状態と言いましたが、どうして血が作れないのでしょうか?

血が作れないのは「胃腸が弱っている」からです。


胃腸が弱っていると、食べ物を摂取しても消化・吸収が上手くいきません。 

消化・吸収が上手くいかないと、血を作るための栄養が不足して血が作れなくなるのです。

さらに、血だけでなく、他の栄養素も当然吸収されにくいのでエネルギーも作られず、余計に体調が悪くなってしまいます。


血が作られずエネルギーも作られないため、疲れやすくやる気も起きないというわけです。


気虚体質の方は、まずは血が作れるようになるために胃腸を改善していく必要があります。

胃腸が元気になって栄養が吸収されるようになれば、血も作られるようになっていきます。

血が不足している「血虚体質」について

次に、血が不足している「血虚体質」についてお話していきます。

・婦人科系のトラブル(生理痛、子宮内膜症、不妊症など)が起きやすい
・肌のトラブル(血色が悪い、肌が乾燥する、シワが出やすい)が多い
・不安を感じやすい

などのトラブルが思い当たる方は特に注意して次のチェック項目を参照してください。

□動悸がする
□爪が薄い、割れやすい
□物忘れが多い
□顔色が白い、ツヤがない
□乾燥肌、カサカサ
□生理不順
□抜け毛、白髪が多い
□貧血、立ちくらみがある
□かすみ目、疲れ目がある
□手足のしびれ、筋肉のけいれんがある
□眠れない、熟睡できない
□耳鳴りがある
□不安になりやすい
□自分に自信が持てない


上記のチェック項目も、2つ以上当てはまる場合は注意、4つ以上当てはまる場合は要注意です。

血が不足するのは何故?

血が作れないのは胃腸の調子が悪いせいと言いました、血が不足するのは何故でしょうか?

血が不足するのは単純に「血を作るための栄養素が不足している」からです。


血を作る栄養素としては「鉄」がとても重要なのですが、日本人の多くが鉄不足と言われています。

なぜなら、鉄分というのは普通の食事からだけでは不足しがちになってしまう成分だからです。


また、女性の場合は特に鉄不足になりやすいので注意が必要です。

生理で失う血液量は思っているより多いですし、出産や授乳が関わってくるとさらに不足してしまいます。


男性の場合でも上記のチェック項目で多くの項目が当てはまる方は鉄不足を疑ったほうがいいです。


血は、全身にエネルギー(栄養)を運びます。

この血が不足するということは、婦人科系のトラブルや肌のトラブルが起きやすくなります。


そして、血の不足は心にも影響します。

細胞にエネルギーがいき渡らないことが、不安になりやすく自信を失いやすくなってしまうという悪影響を与えるのです。


この血の不足を改善するには、「鉄分」を摂取することが重要になってきます。

血が流れない「気滞瘀血(おけつ)体質」について

最後に、血が流れない「気滞瘀血(おけつ)体質」について解説していきます。

血が流れないと
・ストレスに弱い
・イライラしやすい
・だるい、朝起きられない
などの精神的症状が出やすくなります。

ストレスに弱いという方は、特に注意して次のチェック項目を参照してください。

□口の中に苦い味がする
□下痢と便秘を良く繰り返す
□偏頭痛がよくおきる
□のどにものがつかえた感じがする
□生理前におなかや胸が張る
□溜息をよくつく
□シミ・そばかすが多い
□慢性的な肩こりや頭痛がある
□生理痛が酷い、塊がある
□顔や唇の色が暗い
□下肢の静脈溜が目立つ
□ストレスに弱いと感じる
□イライラしやすい
□自分の感情がコントロールできない


これも2つ以上が黄色信号、4つ以上が赤信号です。

血が流れないのは何故?

血が流れない原因としては「ストレス」が大きく関係しています。

ストレスを受けると血管が縮まってしまい、血流が悪くなってしまうのです。


血流が悪くなると、精神的に不安定になりやすく、イライラしやすかったりストレスに弱くなってしまうため、さらにストレスがかかるという悪循環に陥ってしまいます。


ですが、安心してください。

基本的には「気虚体質」「血虚体質」を改善することにより、血の巡りは良くなります。


胃腸の調子を改善すること自体が「ドロドロ血液」を「サラサラ血液」に変えてくれますし、血の不足を改善することでストレスに強くなり血流不足を解消できるからです。

したがって、「気虚体質」や「血虚体質」を改善することで、自然と「気滞瘀血(おけつ)体質」の改善に繋がりますし、前者の改善よりも比較的簡単に改善できます。



以上、血流が悪くなってしまう3つの原因についてのお話でした。


次の記事では、血流を改善していくうえでの注意点についてお話していきたいと思います。

>>血流を改善していくために抑えておきたい注意事項とは?