『完全復職率9割の医者が教える うつが治る 食べ方、考え方、過ごし方』を読んで、栄養面については大分詳しくなり、効果があることも実感して、良い本に出合えたと感謝しています。

しかし、栄養だけでなく、精神面の話についても色々とためになる話がかかれています。

そのうちの一つ、「ストレス消耗性うつ病の病根が育つ機能不全家族」という章を読んで、色々思ったので記事を書きます。


「ストレス消耗性うつ病」というのは、要はストレスが多く消耗して疲れ切ってしまいうつ病になってしまうことを指します。

そして、そのストレス消耗性うつ病になるのは、「機能不全家族」が一つの原因であり、幼少期の家庭環境からうつ病の効果的な治療法や予防策が見えてくる、というお話です。

機能不全家族とは

子供が健全なこころを育むためには、家庭において下記の4つの要素が必要だそうです。

1.子供に安心・安全な環境を与える
2.子供の気持ちを受け止める
3.子供に生き方の公式を教える
4.子供を教育する


これを見て、「あ、生き方について教わったことなんてないな・・・」と思ったのが第一印象でした。

生き方について教わってこなかった子供は、「何事もやってみなければわからない」という一見無謀に見える行動をとるらしいのですが、まさに私のことだと思いました。

わずか2年で会社を辞めて、独立を目指そうとする私はきっとそうなのでしょう。


もう少し読み進めていくと、他にもいろいろ自分にあてはまることがあることがわかりました。

1.子供に安心・安全な環境を与える

まず、「1.子供に安心・安全な環境を与える」ですが、幸いこれは大丈夫だったと思います。

家庭内暴力はありませんでしたし、親同士が喧嘩をしているところも見ていません。

この配慮は出来ていたんだな、と思います。


安心・安全がもらえなかった子供は、外にばかり注意が向き、自分の欲望がわからなくなるとのことでした。

人の気持ちはわかるほうだと思っていますが、基本的には私は自分のことばかり考える方なので、これには当てはまらないと思いました。

2.子供の気持ちを受け止める

次に「2.子供の気持ちを受け止める」ですが、これについてはピンとこなかったのですが、例に出てきた女性の事例を見て、私と一緒だ、と思いました。

学校でいじめにあったり、誤解で先生に叱られたり、どんなに嫌なことがあっても決して母親には言わず、元気にふるまいました。母親に心配や負担をかけたくないという気持ちからでした。

しかし、母親は余裕がないせいか、機嫌のよいことはめったになく、D子さんを気遣ってくれることはありませんでした。

~中略~

D子さんはがまんすればすべてうまくいく、自分にも悪いところがあったのだから、明日から頑張ろう・・・と思って、それ以上は考えないようにするのが常でした。彼女は「がまんと自責」を覚えることで生きていたのです。


ああ・・・まんま私のことだ、と思いました。


母親とは会話はしていましたが、悩みを相談することはほとんどありませんでした。

母親は不機嫌なことがおおく、親を心配させまいとしていたのはよく覚えています。

親の顔色ばかり窺っていました。

親は子供に対し、日常生活における人間同士の困りごとは、解決できることは解決方法を提案しますが、解決できないことに関しては気分転換が大切だということを教えてくれます。


こういったこともまったく教わった記憶がありません。

『友達の作り方』とか、そういったことは本当に教わった記憶がありません。

幸い、私は自分で友達を作ることは出来ましたが・・・

気分転換とか、そういったことは教わっていないです。


気持ちの受け止めをしてもらえないと、
「我慢強く、自責がちで、他人を責めることはできない人間に育つ」
とのことですが、私のこと過ぎてある意味面白いです。

こうした人は、他人のちょっとした一言で怒り、悲しみ、自己破壊衝動が爆発的に出現します。
このような状態は病気として治療が必要で、診断名は「気分循環性障害」となります。
気分循環性障害にかかり、慢性的に情緒不安定発作を繰り返していると、やがて消耗性のうつ状態に陥ってしまう人がとても多いのです。


3.子供に生き方の公式を教える

生き方の公式について教わってこなかった子供は、自己流の生き方で生きようとするそうです。

私は親に生き方を教わった記憶がなく、常に自己流に生きてきたと思いますので、思い切りあてはまります。


この弊害はわかりやすいです。

無謀な挑戦を繰り返し、失敗をし続け、そのたびに「1から」出発しなおします。

海図も無しに海に出たようなもので、いくら頑張っても成果がでずに、焦燥感も募りストレスが常にかかります。

それにより消耗性ストレスうつ病になる、ということです。

4.子供を教育する

子供を教育することができない親、というのは、ここでは自主的な行動を褒めずに「こうしなさい」「こうすべきだ」という親のことを指すそうです。

本来、子供の教育は子供の自主性を重んじ、子供の良いところを引き出すことです。

しかし、間違った教育は、指示を出して従わないと罰を与える、という教育です。


こうなると、人の顔ばかり窺う人間となり、自分の疲労がわからずに他人のために働き続け消耗するそうです。

私は親に指示されることはほとんどなかったので、これには当てはまらないです。

機能不全家族で育った子供の大きな弊害

さて、こういった機能不全家族で育った子供はどうなるのか。

ストレス消耗性うつ病を引き起こす、各事例でどういった症状が出てくるのかについてはお話ししましたが、もう一つ大事なことについて親から教わっていないことが出てきます。

それが「感情のコントロール」であり、「ストレス解消の方法」です。

感情のコントロールが上手な人、下手な人

感情コントロールが上手な人は、ストレスをため込まずに済みます。

一方で感情コントロールが下手な人は、ストレスをため込んでしまいます。


親は子供が落ち込んでいると、「学校で何があったの?」と聞いて、「おいしいものでも食べたら?」「友達とサッカーでもしてきたら?」と子供に気分転換の方法をアドバイスします。

子供は気分の上下が激しく、落ち込むこともありますが、美味しいものを食べたり遊んだりすることで、すっかり嫌なことを忘れます。

いつのまにか悲しみや怒りが軽減する、という経験を積み重ねることが出来れば、自分の感情をコントロールできるようになっていきます。


感情コントロールが下手な人は、自分の感情を持て余します。

嫌な感情をずるずると引きずってしまいます。

気分を変えるのが上手な人は意識せずに変えることが出来ますが、下手な人は
「落ち込んでいてもいいことは無い、怒っていても自分が疲れるだけ、不安がっていても解決しない」
と自分に言い聞かせ、意識的に気分を変えるよう努める必要があります。

前述のように、感情のコントロールが上手か下手かどうかは、そのスキルを持っているかいないかの問題なのです。
スキルを身に付けるには、上手な人のそれを真似するのが早道です。

観察してみると、気分を変えるのが上手な人は、頭の中でパッと変えるわけでなく、まず自分の環境を変え、それによって気分転換を促していることが分ります。

嫌な気分を引きずってしまう人は大概、同じ場所で同じ姿勢で同じ光景を見て、同じことを考え、苦しんでいます。

別の場所に行って、別の行動をして、自分の環境を変えてみると、それだけで嫌な気分が和らいできます。

この行動は具体的であることが重要です。


さすがに長くなりすぎたので、いったんここで区切ります。

この感情のコントロールについては次のページで詳しくお話ししたいと思います。

まとめ

ここまでの話を読んで、私はやっぱり家庭環境があまり良くなかったのかな、と思います。

親を恨む気持ちがまったくないかといえばそんなことはないですが、かといって嫌味を言いたいわけでもありません。

もうすぐ30になる私が、今更親にどうこう言うつもりはありません。

ただ、そうだったんだな、と思うだけです。


親に対する気持ちは置いておいて、書籍に書いてあった通り「悩んでいても仕方ない」という気持ちをもって、感情のコントロール方法を身に付ける必要があると思いました。

なので、次のページではその感情のコントロールについてお話ししていきます。


>>うつ病の人は気分転換が下手?効果的なストレス発散・解消方法