前回の記事で、不安や緊張を和らげるための第一の方法として「薬物療法」を始めることをお勧めしました。

前回記事:>>不安や緊張を和らげるには?まず初めにやるべき解消方法とは?


今回の記事では、不安や緊張を和らげるための第二の方法について解説していきたい・・・と思ったのですが、まずはその前準備となる「不安や緊張のメカニズム」についてお話したいと思います。


「自分がなぜ不安になるのか原因がわからない」という人は、ぜひ読んでいただきたいです。

対人関係の不安や緊張が強い人が持ちがちの3つの思い込みとは?

そもそも、不安や緊張が強い人の多くが、なぜ自分がそうなってしまっているのかがわからないと思います。

不安や緊張に弱くなってしまう理由として、
「間違った思い込み(考え方)」
をしているという可能性が大きくあります。


その間違った思い込みの代表的な3つの思い込みについて解説していきます。

1.パフォーマンスに対する思い込み
「人の興味を引くようなことをいつもいわないといけない」
「知的で魅力的に見えるように行動しなくてはならない」
「なんでも完璧にこなさなくてはいけない」
というように、自分のパフォーマンスに対する期待値を非常に高く設定している。

2.自分の行動の帰結に対する思い込み
「相手に同意しないとイヤな人間だと思われる」
「スムーズに言葉が出てこないとダメな人間だと見られてしまう」
「黙っていると、つまらない人間だと思われるだろう」
「私のことがわかってくれば、その人は私のことをきっと嫌いになる」
というように、自分の行動がよくない結果を引き起こすと思い込んでいる。

3.自分自身に対する思い込み
「私はダメな人間だ」
「つまらない人間だ」
「誰にも受け入られないんだ」
というように、何の根拠もないのに自分自身の人間性を否定している。

これらの思い込みの何が問題かというと、
「自分のことにしか目が向かなくなる」
ということが非常に大きな問題となってきます。

自分のことにしか目が向かなくなると3つの問題点が生じる

自分のことにしか目が向かなくなると、また3つの問題点が出てきます。


1.自分がきちんと行動できているかどうかが気になってしまう
⇒自分の行動にばかりエネルギーが向いてしまい、周りを気遣えないようになってしまい、対人関係がうまくいかなくなってしまいます。はじまりとしては周りの目を気にしているのですが、結局はそれは「自分が変に思われていないか」という自分を気にしていることでもあり、矛盾した状態ともいえます。

2.自分にとって「よくないこと」ばかりに目が向いてしまう
⇒自分にとってよくないことを回避しようとすること自体は普通のことなのですが、そればかり気にして不安が強くなると「ちょっとしたよくないこと」にも敏感に反応するようになってしまいストレスを溜めてしまいます。

3.自分にとって「よいこと」に反応しなくなってしまう
⇒「よくないこと」に注目するあまり、自分にとって「よいこと」に反応が薄くなってしまいます。例えば、相手が相槌などをして興味を持って話を聞いてくれたとしても「それは当たり前のこと」として低く評価してしまいます。
逆に「よいこと」でも「よくないこと」でもない微妙な反応に対して「よくないこと」と解釈するようにもなってしまいます。例えば、相手がちょっとよそ見をしただけでも「自分の話は面白くないのかな」と否定的に考えてしまうのです。



このように、自分のことばかりに目が向いていると、ネガティブに考えがちになってしまいますし、相手のことを見ることができず自分のことばかり考えてしまうのでうまくコミュニケーションが取れなくなってしまいます。

そして、現実の受け取り方や考え方がどんどん極端になっていってしまいます。

現実の受け取り方や考え方が極端になると・・・

現実の受け取り方が極端になってくると、次のような考え方をするようにもなってしまいます。

例1.「自分が不安を感じている」のだから、「他人からも不安そうに見えている」と思い込んでしまう

例2.「自分が緊張して顔がこわばっていると感じる」から「他人からも緊張して顔がこわばっているように見える」と思い込んでしまう



自分が不安を感じていたり緊張していたとしても、それが相手に本当に伝わっているのかどうかは実際には相手にしかわかりません。

しかし、「不安や緊張が伝わっているに違いない」と自分で勝手に思い込んでしまうのです。

まとめ

「間違った思い込み」をしていると「自分のことばかりに目が向く」ようになる

「自分のことばかりに目が向く」と「現実の受け取り方や考え方が極端になる」ようになる

「現実の受け取り方や考え方が極端になる」と「間違った思い込み」がさらに強化される


このように「間違った思い込み」をしていると負のスパイラルに陥ってしまいます。

ここで重要なのは先述したように、「自分が嫌われている」とか「自分の不安が相手にも伝わっているか」どうかなどは実際には相手にしかわからないことです。

自分が勝手に思い込んでいるだけなのかもしれません。



もしかしたら、その思い込みは正しいかもしれませんし、間違っているのかもしれません。

それを確かめないと、対人関係に対する不安や緊張はいつまでたっても和らいでいきません。


そのためにはどうすればいいのか?というのは、「不安や緊張を和らげる第二の方法」としてお話していきたいと思いますが、その前にもう少し不安や緊張について掘り下げたお話を次の記事でしたいと思います。


>>なぜ不安や緊張が強くなるのかわからない・・・意外な原因とは?