前回までの記事で、自律神経の乱れがいかに心身に悪影響を及ぼすかについてお話ししました。


前々回記事:>>自律神経の乱れがうつ病の症状やストレスを引き起こす!?

前回記事:>>自律神経の乱れがなぜうつ病に繋がるのか?血流や腸との関係とは?


簡単におさらいしますと、

「自律神経の乱れが血流や腸の調子を悪くして栄養不足を引き起こす」

「心身に様々な悪影響を及ぼし、それによりストレスが増えてさらに自律神経が乱れていく」

というお話でした。


うつ病の症状やストレスに弱いというのは自律神経の乱れが大きな原因の一つとなっている可能性が高いというわけです。


では、どうしたら自律神経の乱れを改善して負のスパイラルから抜け出すことができるのでしょうか。

自律神経が乱れる原因とは?

自律神経の乱れを改善する話をするには、まずは自律神経がなぜ乱れるのかについて理解する必要があります。

自律神経が乱れる原因には様々な要因があります。


■「怒り」や「焦り」「熱中」などの『興奮』による心の乱れ
⇒交感神経が過剰に優位になる

■呼吸が浅い(低酸素状態)
⇒副交感神経のレベルが下がる

■睡眠不足
⇒副交感神経のレベルを下げる

■運動不足
⇒交感神経のレベルが下がる

■気温の変化や気圧の変化などよる外的要因
⇒様々な要因によって自律神経が乱れる


このように様々な原因がありますが、この中で一番重要なのは「興奮しないようにする」ということです。


人によって自律神経が乱れている原因はそれぞれ違うとは思いますが、ストレス解消のためにやっているゲームなどによる興奮が実は悪影響を与えている可能性があるのです。

ちなみに、私が一番体調を崩すのがやはり「ゲームなどによる興奮」のせいです。

自律神経が乱れる一番の原因が「興奮」

自律神経に関する最初の記事でもいいましたが、
「ゲームやギャンブルなどに熱中して興奮した結果、翌日までだるくなってしまう」
という経験をしたことはないでしょうか?

これは、興奮したことにより交感神経が過剰に優位となり、自律神経のバランスが乱れたために体調が悪くなってしまったのです。


さらに言うと、興奮すると呼吸が浅くなります。

緊張しているときなどに呼吸が浅くなっていることに気づいたことはありませんか?


呼吸が浅いとどうなるかというと、副交感神経のレベルが下がりリラックスレベルも下がります。

逆に、深呼吸をするとリラックスできるのは副交感神経を優位にしているからです。



このように、興奮をすると交感神経が過剰になり呼吸も浅くなるので副交感神経も低くなるため、余計に自律神経のバランスの乱れが大きくなってしまうのです。

「楽しい興奮」自体は悪いことではない

こうは言いましたが、「楽しいことで興奮する」のは基本的に良いことです。

楽しいことというのは「セロトニン」や「ドーパミン」「エンドルフィン」などの精神に好影響を与える精神ホルモンを増加させます。

しかし、興奮しすぎると自律神経が乱れすぎて逆効果となってしまうので注意が必要なのです。


ギャンブルの興奮性や依存性などについては言うまでもありませんが、ゲームに関しても特に「対人型」のゲームや「ガチャ」には気を付ける必要があります。

対人ゲームでは勝ったときの興奮が大きく、負けた時のストレスも大きいため、非常に興奮の度合いが強くなり自律神経がより乱れます。

ガチャもギャンブルのようなもので、ハズレばかり引いているとストレスが溜まりますし、逆にアタリが出ればその分興奮も大きくなります。


「ゲームは一日1時間」とは、精神的や自律神経的には非常に理にかなった良い考え方というわけです。

ギャンブルも適度にやる分には良いのでしょうが、それが難しいために「ギャンブル依存症」の人が多くいるのでそもそもやらないほうが無難でしょう。


少し話はそれましたが、要は脳を過剰に興奮させないようにすることが非常に重要です。

ストレス解消のためにゲームやギャンブルにのめり込むのは逆効果なので気を付けましょう。

副交感神経を優位にするシンプルな考え方とは?

脳を過剰に興奮させないために役立つ考え方が
「ゆっくり」
です。


緊張しているときなどに、焦ったり早口になってしまった経験があると思います。

焦ったりすると、動きは急ぎがちになり交感神経は優位になります。

交感神経が優位になっているからこそ急いでしまうとも言えます。


ゆっくり動くことは副交感神経を優位にします。


一番わかりやすいのは『呼吸』です。

先述した通り、浅く早い呼吸をしていると交感神経のレベルが上がってしまいますが、深呼吸をすると副交感神経のレベルを上げることが出来ます。


また、疲れているときについ「溜息」が出てしまうことがあると思いますが、これは体が副交感神経を高めて落ち着かせようとしているからです。

「溜息をつくことは悪いこと」と思っている人も多いと思いますが、自律神経やストレス解消のことを考えるとむしろ良い行動なのです。

確かに、人前で溜息をつくと周りの人を不快にさせてしまうかもしれませんが、周りに人がいない状況なら溜息はどんどんついていきましょう。


呼吸は自律神経のなかで唯一意識してコントロールできる機能です。

呼吸をゆっくり深くするだけで副交感神経のレベルを高めリラックスに導くことが出来ます。

「興奮しているな」と気づいたら深呼吸をする癖を身に着けるようにすると良いです。

自律神経のバランスを整える最強のツールが「音楽」

そして、興奮を鎮めるため、予防するために最適なツールが『音楽』です。


音楽を聴いてリラックスをしたという経験は誰しもあると思います。

その経験は正しく、ゆっくりとした音楽を聴くと交感神経のレベルは下がっていき副交感神経のレベルが上がっていくことが様々な研究により明らかになっています。

音楽を聴くだけで自律神経のバランスを整えることが出来るのです。


日常から音楽を聴く癖をつけることが自律神経の乱れの改善に効果的なので、ぜひ意識しましょう。


なお、ゆっくりとした音楽が好ましいのは間違いないですが、好きな曲を聴くのが一番良いと思います。

好きな曲がハードな曲な場合でも、バラードなどと合わせるようにしてバランスよく聞けば効果的です。




以上、「興奮」が自律神経のバランスを乱す原因である可能性が高いということ、興奮を抑えるには「ゆっくり」と「音楽」を意識することが良いというお話でした。


楽しいはずのゲームが体調を悪くするというのは意外だったのではないでしょうか?

ゲームは楽しいもので一見精神的に非常に良さそうに思えます。

それでも「時間泥棒」や「疲れる」という意識はあったかもしれませんが、自律神経を乱すという意外なデメリットがあるのです。


私もうつ病で引きこもっていたときは一日中ゲームをしていました。

楽しくてなかなかやめられなかったのですが、自律神経のバランスを崩し血流を悪くしうつ病の症状の悪化に繋がっていることに気づいてからはなるべくやらないようになりました。

それでも、目に見えるところにあるとついついやってしまうので、物理的に簡単に出来ないように、スマホのアプリを削除したりゲーム機を箱にしまうようにするなどの工夫をして乗り越えました。


みなさんももしゲームなどの興奮による体調不良に心当たりがあるのでしたら、ぜひ注意するようにしてみてください。


次のページでは睡眠不足や運動不足などがなぜ自律神経のバランスを乱してしまうのかについてお話します。

>>副交感神経を優位にする(高める)方法【運動や睡眠など】